
最近、富山大学の和漢医薬学総合研究所と、国立がん研究センター、それに富山県高岡市の製薬会社が共同で取り組んでいるごぼうの種に関する研究発表がありました。
その発表によると、「ごぼうの種に含まれるアルクチゲニンという成分が膵臓ガンの治療に役立つ可能性がある」ということがマウスの実験で明らかになったとされています。関連サイトはこちら>>
このアルクチゲニンという成分はゴボウシだけではなくごぼうそのものにも含有されており、ごぼう茶にて摂取することでも補うことができます。
膵臓ガンといえば最も死亡率が高く、しかも進行が早いことが知られています。よって、分かった時にはすでに手遅れ・・・ということが多く、日々治療法や対策が模索されています。
そのような現状において先ほどの発表がなされたことにより、医学会は元より社会全体として大きな話題となっています。ごぼうには膵臓ガンに有効とされるアルクチゲニン以外にも膵臓の機能低下を防ぐ効果が期待できます。
ごぼう茶には水溶性食物繊維が豊富に含有されています。水溶性食物繊維には飲食物を包み込んで吸収を遅らせるという効能があり、その作用によって膵臓から分泌されるインスリンのスピードを緩やかにすることができます。
暴飲暴食や早食いによって急激に血糖値が上がると膵臓の負担が増えて機能低下に原因になることから、水溶性食物繊維などを摂取して普段から膵臓を労わることが機能維持はもとより、膵臓ガンや糖尿病などの予防効果にも繋がります。
ごぼう茶には実際に胃潰瘍抑制効果や炎症関連酵素の抑制効果が認められています。膵臓には膵液を分泌する管が小腸に繋がっているのですが、この管に炎症があると膵液が逆流して自らを溶かしてしまいます。
ごぼう茶を日常的に摂取することにより、消化管及び膵臓から小腸に繋がっている管の炎症を抑制することに繋がることから、膵臓の機能を健康に保つという効能に繋がります。
また、体のどこかに炎症部位があると体がストレスを感じ、膵臓よりグルカゴンが分泌されることが分かっています。
グルカゴンは血糖値を上げるホルモンなので糖尿病の直接原因になるばかりか、その状態が続くと膵臓の疲弊に繋がりインスリンの分泌に問題が生じると益々糖尿病が悪化する原因になります。
ごぼう茶には先ほど書いたように炎症を抑制する効果があることから、グルカゴンの分泌抑制に繋がり糖尿病を予防すると共に、膵臓の機能低下を抑制することができます。