
ごぼう茶は確かな健康効果があります。それは古くから証明されており、特に薬効の高い種は漢方薬として使われています。
このように薬としての効果があるごぼうには、当然適さないケース・副作用も出てきます。効果の高いものは、適さない人が服用すると副作用も出やすいということを覚えておく必要があります。
特によく見られる副作用としては下痢、頻尿、冷えがあります。
ごぼう茶には「灰汁」が多く含まれており、その灰汁により消化管が刺激されて便通を促すという作用があります。その作用が強く出てしまうと下痢という不快症状が発生します。
また、ごぼう茶には利尿作用がありますが、人によってはその作用が強く出てしまい頻尿となることがあります。特に夜眠る前に服用すると眠りを悪化させることがあるので注意する必要があります。
最後に冷えですが、ごぼう茶には発散作用といって体表部の血管を拡張して体内の熱を発散させるという作用があります。体内に過剰な熱の存在がある場合にはいい作用になりますが、虚弱体質で冷え性の方の場合、体が冷やされてしまい冷え性がひどくなる場合があります。
この効果により体の内外の炎症を抑制したり、糖尿病予防、ダイエット効果を高めるといった効果を期待することができます。
しかし、これら効果は例えば皮膚炎がある、血糖値が高め、メタボリックシンドロームが気になるといった症状や体質があって初めて効果を発揮するのであって、症状がなく体質的に適さない方が摂取すると不快症状が発症することがあります。
これらの方々は体がエネルギーを求めている状態なので、しっかりと食事にて栄養を摂取しなければなりません。そのような時にごぼう茶を服用すると、必要である栄養素の吸収も阻害してしまうことから、更に体力の低下やエネルギーの不足を助長させてしまいます。
これら症状が出ている場合にはごぼう茶による副作用が出やすくなりますので、飲むのを避けた方がいいでしょう。
注意点はまだあります。体質は1人1人違い、その時の体調によっても反応は違います。そして、摂取量が多すぎたため、副作用が現れる場合も考えられるため注意が必要です。
アレルギーによる体調不良
ごぼうはキク科の植物なので、キク科アレルギーの方はごぼう茶に含まれている成分でアレルギーを発症する事があります。人それぞれアレルギーの原因となる物質は違い、飲んだ時の体調も大きく関わります。アレルギー体質の方の使用は注意が必要です。
農薬による体調不良
ごぼう茶の材料となるごぼうを育てる時に、農薬が使用されているときがあります。その農薬が体調を壊す原因になる事もあるので、農薬が少ないものや、無農薬のものがおすすめです。
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傷んだごぼう茶での体調不良
製品として販売されているごぼう茶よりも、手作りのごぼう茶で起こりやすいので注意が必要です。製品のごぼう茶は、品質管理を考えられ販売されていますが、手作りのものは保存方法により保存期間が変わります。そして、保存状態が悪いことで傷んでしまう場合も。手作りのものは早めに飲み、残ったものは冷蔵庫で保存しましょう。
しかし、ごぼう茶にはたくさんの美容効果・健康効果が期待できます。様々な栄養がつまっているごぼうを、お茶として利用できるため注目されています。
ごぼう茶は腸内環境を整える事ができる水溶性食物繊維が含まれているので、便秘解消やダイエット効果も期待できます。そして、カリウムやマグネシウム、アミノ酸やポリフェノールなどの様々な栄養素が取り込めるため、様々な健康効果が期待できます。
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