
野菜のごぼうを食べると便秘が改善するというのは有名ですが、ごぼう茶にも同様の効果があります。
野菜のごぼうを食べた場合には主に不溶性食物繊維といって水に溶けないタイプの食物繊維の効果によりますが、ごぼう茶の場合は水に溶ける水溶性食物繊維の効果により便通を改善に導きます。
不溶性、水溶性共にお通じの改善に役立ちますが、不溶性は主に水分を吸って便の嵩を増すことによって腸壁への刺激を高めて便通を良くするのに対し、水溶性の場合は飲食物に絡みつき吸収をゆっくりにしたり有害物を吸着して外に出すという効能が主になります。
以上により、単に便通だけを意識した場合には不溶性の方が効果が高いといえますが、食後の血糖値の上昇抑制、ダイエット+便通の効能を意識する場合には水溶性食物繊維の方がおすすめといえます。
ごぼう茶には便通以外にも腸内環境を改善するという効果があります。ごぼう茶に含まれているイヌリンには腸内の善玉菌を増やすという効果があります。イヌリンは大腸に到達すると善玉菌のエサとなり、善玉菌を増殖させるという効能を持つからです。
そこに先ほどご紹介した水溶性食物繊維が加わることにより、更に腸内環境を良好に保つ効果が高まります。便秘は腸内環境の悪化によって引き起こされるということが分かっており、便秘の方は積極的に腸内環境の改善に努めることが推奨されます。
便秘には腸の蠕動運動が悪い「弛緩性便秘」と、便意を我慢することによる直腸の神経が鈍感になる「直腸性便秘」、ストレスによって腸の筋肉が痙攣して便秘を引き起こす「痙攣性便秘」」があります。
この中で一番多いのが弛緩性便秘であり、日本人の60~70%に及ぶといわれています。その弛緩性便秘の最も有効な改善法は食物繊維の摂取です。
弛緩性便秘の原因として一般的にいわれているのが食の欧米化と運動不足で、食物繊維の摂取量が足らないことと便利な生活によるものです。よって、改善法としては先ほども書いたように食物繊維の摂取と適度な運動ということになります。
ごぼう茶には豊富な食物繊維が含まれており、毎日継続して摂取することにより便秘解消に役立ちます。また、食が豊かになったことで増えている糖尿病の予防にも効果を発揮します。
便秘を改善するためにはなるべく食前又は食間の空腹時に飲むようにすることです。
空腹時に飲むことにより、消化管壁を直接刺激して蠕動運動を促せることや、後から入ってくる食べ物の吸収を穏やかにするという効果を得ることができるからです。寝る前に飲むと翌朝の便通がスムーズになります。
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